識字教室生徒紹介
マルジア・ベグムさん (54歳)
住所:カパシア群パナルハウラ村
家族構成:夫(農業)、息子2人、娘3人
私は1971年に生まれました。この年はバングラデシュがパキスタンからの独立を勝ち取るための戦争が行われた年で、バングラデシュはこの戦争によって自由を得ましたが、同時に多くの被害も被ってしまいました。私が育った村には学校は無く、また交通も未発達であったため他の村にある学校に通うことはできませんでした。独立戦争後のバングラデシュは多くの国民が生活するだけで精一杯でした。国民の教育への関心は低く、特に女の子には教育の必要がない、早く結婚するべきだとの考えが主流でした。そして私は12歳の時に結婚しました。
私は貧しいながらもたくさんのこどもに恵まれ、日々幸せに生活しています。しかし今、バングラディシュの中で教育への関心が高まっており、私もこどもの頃に学校に通うことが出来ていたなら人生がどのように変わっただろうか、と考えることがあります。当時に戻ることはできませんが、今私は教育を受けることが出来ています。このような機会は訪れることは無いと思っていたので、本当にうれしく思っています。私の人生に教育を受ける機会を作って下さった国際エンゼル協会の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。