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記念プログラム挨拶 卒業生 スルタン・ウッディン・プロダン君

2016年12月21日

皆さんこんにちは、私はスルタン・ウッディン・プロダンです。この1986年から30年の間で、エンゼルホームから私を含め172人の子どもが育ちました。親切なお母さん、川村さんは遠い日本から愛の心を持ち、私達を彼女の愛の傘の下に入れてくれました。そのおかげで私達は小さい時から大人になるまでこの国の学校に通う事が出来ました。

私はラジシャヒ大学で法律を勉強し、大学院に行く事ができました。エンゼルホームで中学生まで一緒に生活した皆の中には、ダッカの有名な高校、大学を卒業してイギリスや日本の大学に留学した者もいます。私達は本当にいろいろな場所で学ぶ事ができました。「歯医者」「先生」「検査技師」「看護婦」、他にも海外で働いている者など、たくさんの卒業生が立派に社会で働いています。

そして、結婚して新しい家族を作った者もいます。また、自分達のような子どもに支援をしたいと願い、このエンゼルで働く道を選んだ者もいます。こうして仕事に就くことができ、家族を持つことができ、そしてその家族や社会の為に役立つ人間になれたのはエンゼルのおかげです。

私達はここエンゼルホームで小さい時から「ゴミを捨てない」「時間を守る」「相手を傷つけない」「人を大事にする」「靴を並べる」など、様々な事を学びました。ここで学んだ事は私達の人生においてどれほど役に立った事でしょう。小さい時から、お兄さんであるバリさんとたくさん話をし、なぜ礼儀学ばなければならないか教えてもらいました。

「人はどこから来たかが大事ではなく、どこへ行くのかが大事なのだ」と教わりました。この8000坪の土地に樹を植え、草を植え、サッカーしたり果物とったり、そんな自然にあふれた生活で私達は大きくなりました。そしていつしかエンゼルホームの卒業生の輪はこんなにも大きくなっていました。この輪は私達にとっていつでも戻ってこれる故郷です。結婚したり、子どもが産まれたり、病気になったり、そんなおめでたい事や悲しい事、全て分かち合える家族の輪となりました。

川村さんはよくバングラデシュに来られた時、感謝の気持ちを忘れない人間になるようにと教えてくださいました。そしていつも「頑張ってね、頑張ってね」と励ましてくださいました。今でも人生の道で迷った時はバリさんからアドバイスを頂いています。

東村チャチャ、前田チャチャと一緒にサッカーして汗を流し、暖かい心に触れる事ができました。眞理子シスターやエンゼルの皆さんに、私達は感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。


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スルタン・ウッディン・プロダン君 (ネトラコナ県地方裁判所判事補)


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