【1】 【2】 【3】

和太鼓はぐるまバングラデシュツアー   Vol.5
今回のバングラデシュツアーでの公演も最終日を迎え、もうすぐ終わりという雰囲気が漂い始めた 11 月 27 日、朝はホームの子どもたちとの“登校”から始まりました。
5分ほど歩いて学校に到着すると、後は昨年同様に子どもたちの大歓迎を受けました!みんな子どもたちと手を繋いで一緒にいるというだけで、嬉しそうな、幸せそうに、頬が緩みっぱなしでした。
そして、子どもたちの歓迎ぶりが圧巻であったのは隆洋君。何がきっかけであったのか、大勢のちびっ子たちに押されて踏みとどまることもできずにあれよあれよと教室へ流れ込まされ、しまいにはイスに尻もちをついてしまいました。それはまるで、巨大な象がアリの集団に為す術もなく連れ去れていったという様相!しかしひと度カメラを向けると興奮してハイになっていた子どもたちも咄嗟にポーズを取り、ご覧の通りの元気いっぱい、笑顔満面の素晴らしい一枚のでき上がり!
一緒に近くの小学校へ登校
元気な子どもたちから大歓迎を受ける
ユーモラスな鬼とひょっとこの寸劇に大爆笑
午後からはいよいよエンゼルホームの近くのハティマラ中学校にて最後の公演が行われました。

この日の目玉は何と言っても、小泉さんと伸午君演じる、鬼とひょっとこの寸劇コーナー。前日子どもたちの前で軽く披露したとは言え、限りなく本番ぶっつけに近い寸劇でしたが、これが観客には大受けとなりました。伸午君はどうやら、2度目のバングラデシュでいかに自分の新しい役割を出せるかと考えた上でのひょっとこ立候補であったようです。意識の高さがすごいですね。
そしてもちろん、肝心の太鼓演奏の方も大成功!
ラストから2曲目、竹を使ったお馴染みの曲では、左写真の4人のキメのポーズがこの日もみんなばっちり決まりました。正面を見据える陽一君のきりっとした視線、普段は柔和な啓太君の真剣な面持ち、拓也君のクールな表情、両腕が余りにも正確に挙げられて正面からは一本しか腕が見えない聡君の美しい佇まいなど、フロントの4人の格好良さが集約されていますね 。
バッチリ決まったキメのポーズ
演奏終了後は、観客が舞台まで駆け寄り壇上で並んでいたはぐるまのメンバーは握手攻めに遭いまし た。メンバーの誰もが充足感に満ちたすがすがしい表情をしていて、正に最終公演にふさわしい有終の美となりました。
最後の公演で握手攻めあう
はぐるまのメンバー
今回の一連の公演を通じて思ったことですが、はぐるまの格好良さは日本という枠を超えて、言葉や文化の異なる人たちにも通じるものだったのですね。やはり良いものは良い!ということでしょうか。ただでさえ体に負担のかかる海外旅行において、はぐるまの皆さんが連日のように舞台に立ったのは、実はキツイことでもあったと思います。本当に皆さん、お疲れさまでした。そしてたくさんの感動をどうもありがとうございました。

和太鼓はぐるまバングラデシュツアー   Vol.6
公演も前日で全て終え、28日はダッカで一日観光をして夜にお別れ会・・・という日程でしたが、はぐるまの場合は最後まで太鼓を通じてのバングラデシュ滞在でした。

全員が民族衣装のパンジャビとサロワカミスに身を包んで参加したお別れ会では、太鼓演奏と子どもとの合奏を行ないました。和太鼓演奏を格好良くキメた後の合奏は、子どもたちも銀色のはちまきを巻いてはぐるま仕様!演奏の方は、みんな揃って完璧・・・とまでは行きませんでしたが、一生懸命にやって、楽しそうにしていたのが何より!
エンゼルホームの子どもたちと太鼓で合奏
全員がバングラデシュの
民族衣装を身につけて
お別れ会も終盤を迎えると、エンゼルホームからはぐるまの皆さんへプレゼントが贈られました。それは、はぐるまの皆さんにこそピッタリなバングラデシュの太鼓、タブラーひと組です。写真で真琴ちゃんの脇に置かれているのですが、ちょっと見難いですね。

でもこれって本当は、コツを掴むまでは綺麗な音を出すのが難しいのですよね・・・と思いきや、試しに叩いてみた黒澤さんと陽一君は呆気なくなかなかの音を叩き出してしまいました。そうか、タブラーが難しいのはあくまでも太鼓初心者にとってだったのですね・・・。
皆さんは一人ひとりと握手してバスに乗りましたが、今年は昨年のような涙々のお別れ、というものではなく、爽やかな笑顔を交わしながらのサヨナラとなりました。「また来てね」「また来るね」2度目の来訪ということで、エンゼルの子どもたちにとってはぐるまは、ゲストという存在から段々、エンゼルの一員という存在になっていったと思います。
はぐるまの皆さんが、バングラデシュの人にたくさんの感動を与えられたように、今回のバングラデシュ滞在が皆さんにとっても、いつまでも心に残るものとなりましたら、とても嬉しく思います。そして、これからもはぐるまと私たちエンゼル協会の末永いお付き合いができますことを祈っています。

レポート:
バングラデシュ駐在員 小川 勲

「また来てね!」とさよならの握手

昨年に続き二度目のバングラデシュでの和太鼓はぐるまの公演は、多くの皆様のご協力によりおかげさまで大成功で終えることができました。日本の文化である和太鼓を海外に紹介することでお互いの国同士が理解しあい、心と心をつなぐ架け橋をかけることができたのではと思います。この5回にわたる海外公演ではいっさいの出演料を戴かず、旅費は自費で賄われました。はぐるまの青年たちが国際親善のボランティアとして、たいへん大きな役割を果たしたといえるでしょう 。

また今回の公演ツアーのさなか、 11月23日に当協会前代表理事の川村百合子がこの世を去りました。川村前代表が和太鼓はぐるまに惚れ込み、はぐるまの家代表の坂岡嘉代子さんに、『バングラデシュの人たちにすばらしいはぐるまの和太鼓をどうか聞かせてあげて下さい』とお願いしたことから実現した昨年のタイ・バングラデシュ公演でしたが、今回は病のためとても同行する事は叶いませんでした。しかし川村前代表はこの度のすばらしい演奏の数々を天国できっと手を叩いて喜ばれていたことと思います。“和太鼓はぐるま”の大ファンで2度目のバングラデシュ公演の成功を心から願っていた川村前代表に、はぐるまの皆さんは最高の形で応えてくました。本当にありがとうございました。
ページトップへ   【1】 【2】 【3】

copyright(C)2001,International Angel Association. all right reserved