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和太鼓はぐるまバングラデシュツアー   Vol.3
11月24日、はぐるま一行はこの日の公演先マイメンシンへ向かいました。片道2時間半と一番時間を要した公演地でしたが、集観客数もこの日が今回一番となり、1万人以上が集まりました。それにしても、会場となった広場の大きさの割には、ちょっと多すぎる観客数でした。塀の上に列をなして観る観客と、塀から降りるようたしなめる警官、木の上だけでなく車の上にまでよじ登って見入る子どもたち、更にはピーナッツや風船の行商人や、スナック菓子の屋台(もちろん途中からは商売そっちのけで、舞台に夢中!)など、とにかく色々な人がたくさん集まりました。
約1万5千人の大観衆が集まったマイメイシンの会場

同地でコンサートの準備をしてくれたのは、ワークキャンプでも度々お世話になっている現地の青年ボランティア組織SCIでした。ステージ作り、宣伝、会場整理、警備の手配、進行、控え室用の建物、更には昼食の用意までして下さいました。その甲斐あって、多すぎる聴衆の数にも関わらず公演は円滑に進み、最後にはここでも観客から喝采の拍手を浴びながらステージを後にすることとなりました。
大観衆を前に迫力のあるステージを披露
カパシア村を歩くはぐるまのメンバー
11月25日、この日はカパシアへ行きました。公演に先立つ午前中は、 DCEF (教育里親制度)の奨学生とノクシカタ(バングラデシュの民芸刺繍)の生産者をそれぞれ2人ずつお宅まで訪問しました。皆さんの疲れもかなり溜まっていた時でしたが、2度目の方々にとっては懐かしく、初めての方にとっては新鮮な農村でのひとときを楽しまれていました。
午後から行われた公演は、27日の公演同様に学校で行われましたが、全国的に学年末試験中ということもあって観客数は比較的少なく、8000人ほどの集まりでした。

今回各地で演奏された曲の中で、とりわけ印象的であったのは、フロントに立つ5人のうち3人を新しい子たちが占めている、写真の「昴(すばる)」です。
智昭君、陵君、晃宏君たち3人はまだ発展途上で音も動きも先輩たちのようには行かないのですが、その分自分のパートを間違えずにこなそうと精一杯やっている必死さが伝わってきて、「がんばれ、がんばれ!」とついつい応援したくなってしまうのです。
『昴』を元気良く演奏する
若いメンバー
その一方では、5人の中で別格の演奏を聴かせて曲をリードしているベテランの伸午君が、絶えず横の後輩たちを見守るように目を遣りながら、叩いているのです。少年たちの間の絆が垣間見られるようで、毎回温かい気持ちにさせられました。
楽しそうに和太鼓を叩く村長さん(左)
毎度お馴染みとなった、観客にステージにあがってもらうコーナーでは、この日は地元の村長さんにあがってもらいました。途中村長さんは何度もステージを降りようとしていましたが、近所の人々の手前、多少の恥ずかしさもあったのでしょう。
しかし結局そのコーナーが終わるまで居続ける(引き留められ続ける)羽目になってしまいましたが、最後には楽しそうに叩きながら喜んでいました。
また、この日の公演で特に目に付いたのは、他の会場に比べて女性の割合が多かったことです。田舎の学校が会場ですから、地元の女性たちにとっては見に来やすかったのでしょうか。

また、この日もリキシャや自転車の上に乗って観る人や、建物の上から観る人はやはり大勢いました。人一人一人を観察しても、孫そっちのけで手を叩いて喜んでいるおじいさん、赤ちゃんなのに身動きひとつせずジッとステージを見据える子など、実に様々な人々がはぐるまの演奏に聴き入っていました。更に会場には一体感も生まれ、この日の公演も大成功でした。
女性が多かったカパシアでのコンサート
エンゼルホームの子どもたちの部屋に
ホームステイ
エンゼルホームに戻ったのは夜になってしまってからでしたが、5人のメンバーが男の子の寮へ一泊お泊まりに行ってきました。5人は子どもたちと夕食を食べた後は2階の遊び部屋でゲームをしたり、ばちの振り方を教えたり、写真のようにばちが宙に浮くという手品を教えたり、楽しそうに過ごしていました。太鼓を叩いている時の凛々しい表情も魅力的ですが、子どもといる時の優しい笑顔も素敵な子たちですね。

そしてもちろん、彼らを迎える子どもたちの方もとても生き生きとした表情をしていました。ブラザーたちが大勢泊まりに来てくれるのが嬉しくて嬉しくて仕方ないといった様子でした。

和太鼓はぐるまバングラデシュツアー レポート Vol.4
連日移動を経ての公演が続いた日々から一転、11月26日は朝から晩までエンゼルホームでみんな子どもたちと楽しい一日をゆっくりと過ごしました。

まず午前中に行われたのは子どもたちとの合同運動会です。子どもたちと混合で4チームに分かれて6種目を行い、競い合いました。

写真は、棒引きにてスタートの笛を待っている様子。いつもかわいらしい笑みを浮かべているウッジョルも凛々しい表情です。
今か今かと緊張のスタート
息を合わせて二人三脚でゴール
続いての写真は、二人三脚の様子、背丈も丁度バランスが取れた真琴ちゃんとアイシャのコンビはなかなか快調でした。
ところで今回の運動会は現地側スタッフの発案に拠るものですが、後から聞いたところでは、はぐるまの皆さんにとっては今回の滞在中でも大きく思い出に残るプログラムとなったようです。予想以上の好評さに、スタッフとしては喜ばしい限りでしたが、この日子どもたちとの交流プログラムはまだまだ続きました!

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